みんな大好きはたらく乗り物大図鑑
はたらくクルマ 消防車
ポンプ車(水槽付消防ポンプ自動車)

水槽付消防ポンプ自動車は、水を満載して、水利のない火災現場にいち早く急行します。
車両の重量分布と耐震動性を追及、ボディは堅牢で走行安定性も抜群です。
又、内蔵する水槽は完璧な防錆処理を施し、強力な高圧2段バランスタービンポンプを搭載し、いついかなる時でも最高の性能を発揮します。
水槽付消防ポンプ自動車は、消火作業の際に水利を探すまでの僅かな時間さえも無駄にできない為、満載している水を使用して初期消火を行います。
2000L未満の水槽を装備し、初期消火などに大きな威力を発揮します。
又、4t車級シャシにも使用でき、市街地などの込み入った場所や狭い道路などでもスムーズな走行が可能です。 8t未満に抑えることができ、中型免許に対応できます。
救助工作車(2型)

救助工作車(2型)は、災害や事故の現場で救助活動を行うための消防車両で、5~7トンクラスのトラックをベースにしています。クレーンや照明装置を装備し、多くの機能や装備が備わっています。
救助工作車(3型)

救助工作車 III型は、火災や交通事故、災害など幅広い救助活動に対応するために、高度救助隊が運用する消防車両です。阪神・淡路大震災の教訓を踏まえて新設され、電磁波人命探査装置やボーカメなどの高度救助資機材を搭載しています。
救助工作車 III型の主な特徴は次のとおりです。
- 前後引きウインチ、クレーン、発電装置、昇降式照明装置などの装備
- 積載庫には展開式収納棚が設置され、空間を立体的に活用している
- 積載庫には、常置式と可動式、展開式などのラックを組み合わせて、積載可能資機材数を増やしている
- 資機材の着装や取り出しを容易に行えるハイルーフ型やバス型などがある
- 災害派遣時の資器材増強を可能にする離脱式大型収納ボックスが設置されている
- 水難救助事案に対応できるよう、救命ボート船外機の積載プレートが設置されている
救助工作車 III型は、災害が多様化している現代において、人々を救うために欠かせない車両として、各地で運用されています。
阪神・淡路大震災の教訓から、救助工作車Ⅲ型が新たに新設されました。
救助工作車(4型)

救助工作車(4型)は、大規模災害時に航空機に搭載して派遣できる救助工作車です。交通事故などの災害現場での救助活動や、広域応援などに対応します。
救助工作車(4型)の主な特徴は次のとおりです。
- 車幅を小型化して、狭い道路でも迅速に災害現場に到着できる
- ウインチ装置、昇降式照明装置、発電装置などを装備している
- 各種救助資機材を積載している
- 自衛隊の輸送機に搭載することができ、島々への空輸による派遣が可能
救助工作車(4型)は、大規模震災用高度救助車(AR・ER)とも呼ばれ、2台1組で運用されます。
はしご車(はしご付消防自動車)

この車両は、高層建築物での火災や高所からの人命救助活動などに出場します。30m級と40m級の車両があり、30m級でビルの10階相当の高さまで伸ばすことができます。
はしご車(屈折式はしご付消防自動車)

この車両は、25m級のはしご車で、ブームという梯体部分が屈折することで、架線等の障害物を避けて活動することができます。また、ほかのはしご車よりも全長が短いため小回りが利き、道幅の狭い地域でも活躍することができます。
はしご車(先端屈折式はしご付消防自動車)

この車両は、30m級のはしご車で、はしごの先端約2mの位置で屈折し、伸ばすことができるため、建物の屋上などにバスケットを入れ込み、救出することができます。バスケットには電動放水銃、可視カメラを搭載し、基部操作で消火活動を行うことができます。
化学車(化学消防ポンプ自動車)

この車両は、工場などを含む危険物施設火災に出場します。車両上部に電動放水銃を搭載するほか、A-2級ポンプ、1,500Lの水槽、500Lの泡薬剤液槽を装備し、燃焼物に応じ2種類の消火薬液を活用し効率的に消火することができます。
空港用化学消防車

ドイツ・マギルス製の12,500リットル級HRET型空港用化学消防車
高位置対応進展型放水銃(HRET)を備え、より多様で有効かつ効率的な消火活動が可能となる。
全長11.6メートル、全幅3メートル、全高3.9メートル、総重量38,985キロ、水槽容量12,500リットル、薬液槽容量800リットル。ブームを活用することで、高所や低所から消火活動することや、穿孔装置から放射状に放水し効果的に機内を消火することもできる。車両乗車での活動範囲が拡大し、消防隊員の負傷リスクも軽減される。
指揮車

この車両は、現場を統制する最高指揮者が乗車し、多種多様な災害に出場します。ストレッチャー式指揮台や無線装置などを装備しており、災害情報や関係者情報を集約する現場指揮本部を運営し、災害終息まで現場をコントロールします。
救援車 トイレカー

この救援車は、災害現場における長時間活動並びに女性消防職員及び消防団員の増加を踏まえ、後方支援態勢の強化を目的としたトイレ機能を有する車両です。
男性用スペースと女性用の更衣室兼個室を設置し、手洗い器、ハンドドライヤー、鏡等を設けています。
トイレカー内部

消防艇
大型化学消防艇

有事には沿海区域を航行するために必要な機器類を装備している大型化学消防艇です。タンカー火災や沿岸危険物施設等の火災に対応するため、放水砲を6基と、毎分70,000L放水可能な消防ポンプを装備しました。
大型消防救助艇

タグボート型の消防艇です。
本船は航行不能となった7万トンを超える大型船を、安全な水域まで曳航したり、船首で押して船の向きを変えることが可能です。
推進装置は360度回転する旋回式プロペラを2基装備しており、その場で船を回転させることが可能です。また、プロペラ周囲にコルトノズルを装備することで通常のプロペラより30~40%推力が向上しています。
消防隊員、資器材の投入や要救助者の救出が目的の「バスケット付き屈折放水塔体」を装備し、その先端には海上15mの高さから毎分3,000L放水可能な「放水銃」や消防活動等を監視するための「TVカメラ」を兼ね備えています。操舵室上部には毎分10,000L放水可能な「放水砲」を2基、船尾甲板には傷病者をヘリコプターで救助するための「緊急救助用スペース」を装備しています。
化学消防艇
船舶火災や、河川での災害にも対応可能な化学消防艇です。
本船は、河川航行時に橋下を通過できるように可倒式放水塔を採用しています。これにより水面上の高さを3m以下に抑えることができ、河川内での小型タンカー等の火災に対応することが可能です。
水難救助艇
水難救助活動や船舶火災等の消火活動を行う消防艇です。
本船はウォータージェット推進装置を装備し、従来の船よりも水深の浅いところで活動することが可能となっています。また、放水銃(着脱式流量可変型)2基、電動クレーン、減揺翼装置等も装備しています。
指揮艇

水難救助活動や船舶火災等での指揮活動を行うための指揮艇です。船室屋根上に組立式指揮台を装備することで、災害現場等における指揮活動を容易にしています。
本船は船体をFRPにより軽量化しており、高出力ディーゼルエンジンを2基装備することで高速巡航することが可能です。また、電動可倒式マストを倒すことで低い橋の下でも航行することが可能です。
資機材搬送車(平ボデー)・水上バイク

この車両は、水難救助現場へ出場します。荷台の水上バイクをクレーンや電動ウインチを使用して河川へ浮艇することができます。水上バイクは、水面上の要救助者検索を行い、発見時には水上バイク後部に装着するレスキュースレッドで救助活動を行います。
消防ヘリコプター

消防ヘリを用いて消火や救助救急活動、情報収集等を行う 2016年に創設された、特殊かつ困難な事故などの災害現場へ空から対応する国内唯一の救助機動部隊だ。
資機材搬送車(重機搬送)・重機

荷台が傾く車体昇降装置により荷台の重機を後方から降ろすことができます。
先端のアタッチメントをバケット、ブレーカ、コンクリートカッター、フォークに付け替えることで多様な障害物を除去することができます。
排除工作者

災害現場(震災時の倒壊建物の排除、破壊、道路の障害物撤去、風水害時等)の救助救出活動などを主な目的とする車両。悪路等を考慮した四輪駆動の車両で、破壊作業や切断作業が可能となる装備を有しています。
多目的ローダー


災害現場での土砂等の障害物排除活動が可能。
資機材搬送車(土砂・風水害対応コンテナ)・水陸両用車

資機材搬送車(土砂・風水害対応コンテナ)
- 資機材を格納するためのコンテナを着けはずしできる車両です。
- 長期の災害に対応する消防隊をサポートする支援車の一種です。
水陸両用車(バギー)
- 8輪駆動の水陸両用車で、瓦礫や泥ねい地などで高い走破性を発揮します。
- 津波や大規模な風水害などの災害に対応する資機材として、全国各地の消防本部に配備されています。
小型オフロード消防車

小型、登坂能力、走破性、資機材搬送能力に優れた車両です。
急傾斜地・狭隘な地区で発生する土砂災害や林野火災等においても資機材搬送能力に優れているため、迅速に救助活動、消火活動することが可能となり、走破性、機動力の高さを活かして、災害現場の情報収集を行うこともできます。
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